1. 粘土の紐をあらかじめ何本か作り、固くならないように湿ったタオルに包んでおくと、作業が楽に進む。細すぎる紐は積みづらいので、太めに作っておくとよい。

2. 土台となる積み始めは太い紐で。(作品の全重量に耐えるように)
紐を重ねる際は、櫛状の道具で傷を付け、土べい(同じ粘土をドロドロにしたもの)を塗る。
土べいがない場合は、粘土の端切れに水をつけ、傷の上をこする。(柔らかい粘土が溝に入り、糊の役目をする)
※土器を野焼きすると1割程縮むので、作りたい大きさの1割増しで作る。

3. 親指で下の粘土に紐を空気が入らないように圧着する。(内側・外側)

3.親指で下の粘土に紐を空気が入らないように圧着する。(内側・外側)
一周した紐のつなぎ目は、櫛状の道具で傷をつけ、土べいを塗り、しっかりくっつける。以降、同じように紐を積んでいく。つなぎ目はいつも同じところにこないよう、毎回ずらしていく。


4.ときどき、木の板で外側を叩く。粘土が締まり、壊れにくくなる。


5.特に大きい作品を作る場合は、いっきに紐を積むと、上の重量に耐えられず崩れる場合があるので、下部がある程度硬くなるのを待ちながら、ゆっくり積んでいく。
作業を一時中断する場合は、積み口が乾燥しないように、湿ったタオルなどをかけておく。(その日の作業を中断する場合は、全体を新聞紙で覆い、ビニールをかけておく)

6. 本体に粘土を貼り付ける場合は、貼り付ける場所を櫛で傷つけ、土べいを塗る。
貼り付ける側も同様にする。貼り付けるときに空気が入らないように気をつけ、指で圧着する。


7.形が切り替わるところは、特に慎重にゆっくりと積んでいく。複雑な形を積む場合は、細めの紐で積んでいく。


8.大体の形ができた。


9.細部を付け足していく。本体に粘土を貼り付ける場合は、必ず櫛で傷をつけ、土べいを塗ってから。


10.表面に縄目などを施し、完成!!
急激な乾燥は亀裂の原因となるので、直射日光を避け、日陰でゆっくり乾燥させる。
土器の大きさ、肉厚にもよるが、表面が白くなったら(約2週間位)、天日干しにする。

※野焼きした際に土器が壊れる原因となるため、自然乾燥は十分に行う。